近頃、大規模な街・ニュータウン開発が少なくなったようです。
街は敷地計画、インフラ整備の計画からプロセスを通して構築されていきます。
そのプロセスの中でおおよそ森を伐採し、造成を行い動線・区画整備されます。
私の専門から、問題と思うのは緑化計画です。
緑化とは基本的には、品種改良された植物を含めて環境に強い植物で構成されます。
単に強い植物が育つ環境ではなく、弱い植物が生育できる環境を考えることです。
その起点はその敷地の植生からの計画が必要です。
又、動物では進化ですが、植物では遷移です。
それが多様性を育成すると言うことになります。
自然を守る、自然に従う、自然を造形する。
住宅と同じように何篇も使いまわされた報告書、計画、図面ではなく、
新たなシークエンスを見い出し、プラットホームがどうあるべきかが問われます。
売れる街でなければ、住宅メーカーの営業マンがいくら頑張っても住宅は売れるものではないのです。
昔、建築家、故村野藤吾氏が言っておられたと記憶にあります。
日本は食いつぶしの文化、それは考えないといけないと言うことです。
2022.12.10
街と植生計画