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2023.12.28

「内と外」

私は工務店、建築の雑誌などを見ると想うことがあります。
紹介されているのは内部空間がほとんどで、外部、内部から外部がどのように見え、
雑誌を見ている人の心が動くかが大切なのではと。
内部はコーディネイトであり、私共の言うエクステリアに対してインテリアであるからです。
内部は施主と建築家、外部は建築家の構築であり感性であると想っています。
何故私がそのように想うかといいますのは、ル・コルビュジェの建築写真を見ると
外部に圧倒され、内部はどのようになっているのか、一度行ってみたいという心を動かすものがあるからです。
感動するものがあるのです。
建築家の事をいっているのではなく、造園家にその事象をどのように想うということです。
家、住居ではなく暮らしとはと言う問いが希薄になっているのではないかと想っています。
展示場の家と暮らすという家はどうなのかと問いです。
19世紀、20世紀と空間設備などを始め、技術は革新的に進み、自然と家の
シークエンス(関連性)が欠如し、素材、漆喰、珪藻土や木の家などといっても滑稽である様です。
「造園、緑」とは言いませんが、モノとコトとのプロセスを考えたいものです。
今の世の中では「経済、経済、経済」と言う詭弁ではなく、「政治、政治、政治」ではないですかということです。